京都紀行 〈2〉
◎ 8月23日
よく目にする嵐山(渡月橋)の風景。暑さが少し緩んでありがたや〜。
ありました!!!「五木茶屋!」ダンスと歌で過ごしてた頃、五木ひろしさんのお正月公演(新宿コマ劇場)で踊ったことを思い出します。コマも昨年末でなくなってしまいましたね。ポツポツと降り始めた雨。でも、店内には入らず外の軒下縁台で景色をみながら”だしだこ”を食しました。
安倍清明のお墓があると知って、訪ねないわけがありません。
石碑に掘られた称号は「陰陽博士」。私が修得してきた気功も皇帝(宮中)へ仕えていた流派。自信と誇りをもってさらに精進します!と誓ってきました。
象徴に六芒星(ろくぼうぼし)を使うところが多いのですが、清明の家紋は五芒星(ごぼうぼし)。陰陽五行へのこだわりががうかがえます。民家のすき間にヒッソリとあるお墓は、近所の子供たちが遊び、主婦の井戸端賑わう声に囲まれてました。なぜ、ここなのか?〜とても不思議なところ。
テクテク歩いて「天龍寺」へ。一面を飾る蓮は華がなくても美しい。
本堂を見上げたらこんなマークを発見!「陰陽太極図」の名残が感じられます。
天龍寺の裏を抜けると
「おおーっ!!!」と声を出したくなるような竹林小路が待っています。
ここもテレビや本などで有名なところなのだけど、実際に立ち入ると何ともいえない至福感。
すき間からもれる太陽をうまくキャッチできたのは私のウデ!(笑)
感動ついでにもう一枚!
ああ、
こんなところから生まれてみたかった・・・
竹林小路を歩いた先に出会う二尊院。静寂な嵐山〜嵯峨野は、都会の雑踏から抜けた私を癒してくれる。
参道はセミと鳥の鳴き声だけ。そこに自然と一体した自分がいます。
何てことなくつつまれている安心感。
本堂へ上がり、係の方へ撮影確認をして手を合わせたら、遠く離れたところに見えたのは仏様が2体。「この世に生まれた時に手を貸してくれた仏様と、あの世へ旅立つ時に手を貸して下さる仏様」そういう意味の「二尊院」。
■ 二尊院敷地内には坂東妻三郎氏(田村家)のお墓がありました。お建てになったと思われる高廣さんも今はそこに眠っています。
化野小路に入ると、灯籠が並んできました。
今夜は千灯供養が行われます。(毎年8月23日と24日)1つ1つ違う石(お地蔵さん)がいくつあるのでしょう。
「お地蔵さん、ぞれぞれが真ん中のお釈迦様に向かっているでしょ。みんなお釈迦様の教えを聞いてるのですよ」と、ここでいきなり声をかけられました。どうやら念仏寺の職員さん?信者さん?のようです。
囲みに置かれてる石は、みんなこの形で、「空・火・水・土の意味合いがあり、てっぺんの部分は宇宙へつながるものなのです」とも説明くださいました。「普段は声はかけません。あなたには何か違った雰囲気があるのでお声をかけさせてもらったのですよ」とも。地仙人オーラが出ていたのでしょうか?しばらく宇宙と氣の話で盛り上がります。
これは13段あって、生命が途絶えた時から、初七日〜49日〜1周忌〜3回忌・・・と数えて13で宇宙と一体になると聞きました。想えば母が「50回忌が節目だから」といってた記憶。数えてみると一致します。深い意味をここで知る事になりました。
さて、千灯供養がはじまります。ちゃんとお経をあげての法要で、参拝者も一気に静かになります。山肌に囲まれた日没の空に響く読経。
参拝者ひとりひとりにロウソクが渡され、順番に1本づつ灯りをともして供養していきます。
どこの取材か。プレスが入っていて、モデルさんを仕込んでいたのででショットをパクリました。
時間が過ぎて闇に包まれるようになると、更に幻想的な雰囲気。
あたりが明るい入場の時は受付待ちで騒がしかった参道も、夜になるとそれらしい雰囲気が漂います。
化野の街あげての千灯供養祭。一般民家の玄関先にも灯籠が並びます。
提灯につられて・・・真夏の湯豆腐に舌鼓!
帰り小路を5分、10分と歩いてもしばらくはこんな風景。一人の力は微力でも、みんなで力を合わせると街自体のエネルギーが大きくなります。
by mimian9 | 2009-09-03 03:33 | 京都紀行